祈りをむすぶ 正月の飾りと五節供の結び
第740回デザインギャラリー1953企画展 展示作品(写真:大友洋祐) 日蔭鬘白糸ひかげのかずらしらいと結び / 結び:総角あげまき結び・蜷にな結び 古代には朝廷の祭事に奉仕する人々は冠の笄こうがいの左右に日蔭鬘白糸ひかげのかずらしらいと結びを下げ、神に奉仕する者のしるしとしました。古くは植物のヒカゲノカズラをそのまま用いましたが、後に白糸、又は青糸を組んで作るようになります。 上代、種々の植物を髪の飾りとしたものを「かずら」といいました。古墳時代には髪に髷華うずという木の葉や花を挿す髪飾りがあり、「ウズメ」とは「ウズ」(髪飾り)を挿した「メ」(巫女)だといわれます。また「挿頭花かざし」とい…