鶴岡への旅・ばんどりと民具
東北庄内地方では荷物を背負うときの背中当てを「ばんどり」と呼びます。ばんどりには「丸ばんどり」「ねこばんどり」「しとばんどり」「羽根ばんどり」などあり、婚礼の時に嫁入り道具を運ぶために使われる「祝いばんどり」には色布や色糸が編み込まれ晴れの日を彩ります。嫁ぐ娘へと父親が何日もかけて作るそうです。晴れの場を彩る「祝いばんどり」は丁寧に編みこまれていて、素朴な美しさに魅了されます。2度目の羽黒山への旅の最後は致道博物館に行き、念願の「ばんどり」を見る事ができました。その量もさることながら、デザインの豊富さにも驚きました。 致道博物館のばんどり 撮影:関根みゆき 紐の美「ばんどりの背面美」 額田…