〇表紙の結びの監修
〇結びの背景、用途、由来、想いなど毎号寄稿
美しい場所 mahora
2018年7月1日 八燿堂より 編集/発行人:岡澤浩太郎
「mahora(まほら)」とは、美しい場所、すぐれた場所を意味する古語。
創刊号のご挨拶には「美術や服飾、工芸や手仕事、伝統文化や民俗学、自然の風土や農や土、太古の知恵や日々の暮らし、といった広い領域を“美” というあり方を通して、横断しつなぎ、見渡していきます。」とありました。
そもそものご縁は、2017年に開催された松屋銀座の「祈りをむすぶ」展をご覧になった岡澤さんから限定部数の本を発行するにあたり表紙に結びを施したい、ついてはその結びのデザインと結び方のレッスンをお願いできないか、とご連絡を頂いたことでした。様々なお問合せがありますがご自分で結びたいというお申し出はあまり経験がなかったので少し驚いたことを思い出します。
結びの撮影を兼ねたレッスン初日、一人黙々と真剣に練習を続ける岡澤さん。心配をよそに、しばらくして「面白い!」と笑顔になったのでほっとしたことを思い出します。部数と同じ数を結ぶのは大変な作業ですが、その時の岡澤さんの表情からきっと目的を達成なさるだろうと感じました。
毎回350部の表紙一冊一冊に想いを結ぶ『mahora』。今年もまた『mahora』に関われることを幸せに思います。
『mahora』創刊号 2018年7月1日発行
創刊を祝う気持ちから、あわび結び系の結びといわれる「四つ菱結び」
〇mahora days /「2018.08.31 指先の神秘――寄稿者のご紹介③関根みゆきさん」
『mahora』2号 2019年9月9日発行
刊行日が重陽の節供ということで、菊の節供にちなんだ「菊綴じ結び」
〇mahora days /2019.09.25 刊行記念イベントvol.2 結びのデザイン
『mahora』3号 2020年6月20日発行
コロナ禍での刊行。邪気払い季節、疫病退散の願いを込めて「横二重叶結び」
〇3号の結び方を岡澤さんが紹介しています→結び方の動画
(左から) 創刊号:四つ菱結び mahora2:菊綴じ結び mahora3:横二重叶結び
『mahora』4号 2021年12月22日発行
冬至の日の刊行。陰暦11月に行われた鎮魂祭にちなみ「にな結び」
『mahora』5号 2023年1月22日発行
旧正月の刊行。年の初めの吉兆を願い「あわび結び」(左右対称の結び方で2種)
『mahora』6号 2024年3月20日発行
お彼岸の刊行。春の田んぼをイメージした「稲穂結び」
〇mahora days /「2024.06.28 mahora第6号より⑬関根みゆきさん」
(左から)mahora4:にな結び mahora5:あわび結び mahora6:稲穂結び