ワークショップ概要
羽黒山伏が穢れを祓うものとして首にかける「しめ」を自作するワークショップ
・第一回目:2019年4月6日(土)14:00~17:00開催 6名定員
・第二回目:2019年7月13日(土)14:00~17:00開催 6名定員 〇両日とも 東京・下北沢にて開催
うけたもう!
「羽黒山伏の「しめ」を結んでみよう!@東京」ワークショップは両日とも定員となり、無事終了いたしました。結びは初めてという方が多かったので心配しましたが、「うけたもう!」(羽黒修験だけにある言葉。まずはすべてを受け入れる、ということ)とばかりに誰も焦ることなく、諦めることもなく、弱音もはかず、最後まで結びに集中。さすがです。
3時間を過ぎたころには「どうなるかな?」と思いつつ皆さんを見習って「うけたもう!」しました。そして4時間半かけて全員完成!自作の「しめ」を掛けて記念写真です。
羽黒山の結びに出合ってかれこれ10年。修行されている皆様へ「しめ」の結びをお伝え出来たのが何より嬉しいことでした。
星野先達に導かれて
このワークショップは羽黒山伏最高位である松聖・星野文紘先達のお声がけから始まりました。修行の際に身に付ける「しめ」をご自分で結びたいという方が東京にいらっしゃるとのこと。お電話で「教えてやってくんねえか」と先達らしいお言葉を頂戴し、大槻レナさんをご紹介いただきました。明るく、テキパキ進めて下さるレナさんが山伏仲間の皆様に声をかけて下さり、このワークショップは成立しました。心から感謝!
仏教では修多羅結びという立派な結びがありますが、神仏習合である山伏が身に付ける大注連の結びは修多羅と同系統の結びを取り入れながら間隔をあけてゆったりと結んでいます。修行者が身に付けるこの「しめ」は途中紐は2つに分かれふわっとハートのような形を作り叶結びで結び合わされます。このゆったり感と背中側に結びを下げることがしめの結びの特徴かと思います。
先達に頂いた資料には「七五三は注連と同様結界を意味し、山中の魔障が憑かないように するものである。」とあります。背中から魔が侵入するという信仰はアジア一帯で見られるようです。信仰と結びの形状との関係はとても興味深いものがあります。