むすびの実験室
紙の造形作家、西村優子さんと同級生でイラストやデザインをされている加藤優子さんが主宰する「こどもとデザインの実験室 二角形」。2月は「むすびの実験室」と題してこどもたちに紐を結ぶことを体感してもらうこととなりました。 まずは「ひとつ結び」でできることから。
一つ結びが生まれるまでに一体どれくらいの年月が必要だったのでしょう。朽ちてなくなってしまう紐は残らないのではっきりした記録はありませんが、針や弓矢、ビーズやネックレスは何万年も前に発見されているので、ひと結びもその頃にはあったと考えてもよいのでしょう。「ひとつ結び」の力は私たちの想像をはるかに超える進歩をもたらしました。
たった一つ結べることからどんな広がりができるのか。ということで「むすびの実験室」第一弾はひとつ結びでできること、に焦点を当てました。子供たちは想像以上に結べました。柔軟な発想にも驚かされます。手を使って考えることは頭の中だけで考える事とは違う、ということを感じてもらえたらそれだけでいいかな、と思えるワークショップでした。
1回目のワークショップ 2024.02.10
かじがら
子どもたちが束ねたり、つなげている棒は「かじがら」といいます。
楮から和紙を作る段階で、楮の皮を剥いだ後に残った木が「かじがら」です。
今は火の焚きつけに使ったり、肥料にするなどしているそうですが、とてもきれいな木なので使われ方を模索しているところだそうです。このかじがらを使ってできることを探るのも実験室での一つの楽しみとなっています。