「菊の節供の花結び」2016年9月7日(水)19時から 東方学会本館三階33の2 温室にて
TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)。3回目のワークショップのテーマは「重陽の節供」。菊の花よって邪気を祓い、長寿を祈る重陽の節供は「菊の節供」「栗の節供」とも言われます。奈良時代に伝わりますが、万葉集には菊の花そのものを詠んだ歌は一つもないといいます。菊花の美は平安時代の貴族たちに愛されました。菊の露を含んだ綿で身体を拭うと老いが去るといい、互いに贈りあったりもしました。
今回は重陽の節供の室礼として制作した結びの写真をご覧いただきながら、花結びの基本的な構造をもつ「菊結び」とそのバリエーションをご紹介いたします。 吉祥結びとも言われる菊結びは日本でも被布飾りやお雛様の道具などにあしらわれ親しまれています。今年の重陽の節供には菊の花と共に菊の結びもぜひ添えて頂いて、邪気を祓い最近ではあまり行われない菊の節供を楽しんで頂ければと思います。